
YMSは、最長24か月までイギリスに滞在し、働くことも、語学学校などで学ぶこともできる制度です。
ただし、語学学校に通うことは必須ではありません。
英語に自信があり、海外生活の経験があり、現地に知り合いやコネクションがある方なら、学校に通わずに仕事探しや家探しを始める選択もあります。
それでも、YMSで最初の数週間から数か月だけ語学学校に通う方は多いです。
ここで迷いやすいのが、「何週間通うか」です。
4週間でいいのか。8週間くらい必要なのか。12週間は長すぎるのか。半年以上通う人もいるのか。
語学学校の期間は、英語力だけで決めるものではありません。予算、仕事探しを始める時期、最初の滞在先、ロンドンから始めるのか、ロンドン以外の都市から始めるのかによって、合う期間は変わります。
この記事では、YMSで語学学校に通う期間について、4週間、8週間、12週間、長期それぞれの違いをご紹介します。
YMSでは、学校に行かない選択もある
まず前提として、YMSでは語学学校に通わない選択もあります。
英語力に自信がある方、すでにイギリスに知り合いがいる方、過去に留学やワーホリ経験がある方、到着後すぐに仕事探しを始めたい方は、学校なしでスタートすることもできます。
特にロンドンであれば、日本食レストランの求人、日本語の生活情報、MixB Londonのような家探し情報、日系人材会社などにもアクセスしやすく、自分で動ける方には学校なしのスタートも現実的です。
その代わり、学校に行かない場合は、最初の生活をすべて自分ひとりで進める必要があります。
SIM、銀行口座、家探し、仕事探し、CV作成、面接、生活用品の準備、英語での問い合わせ。これらを、時差や移動の疲れが残る中で同時に進めることになります。
そのため、「英語を勉強したいから学校に行く」というより、最初の生活の足場を作るために学校を使う方もいます。
語学学校は、英語を勉強するだけの場所ではない
YMSで語学学校に通う意味は、英語の勉強だけではありません。
もちろん、英語を学ぶこと、英語に慣れることは大きな目的です。日本で英語を使う機会が少なかった方にとって、毎日英語を聞き、話す環境に入るだけでも、英語への抵抗感はかなり変わります。
ただ、YMSの場合、学校の価値はそれだけではありません。
渡航直後に毎日通う場所があり、学校スタッフに相談できる。同じ時期にイギリス生活を始めた友人ができ、家探しや仕事探しの情報も入りやすくなる。学校によっては、CVや面接準備、Job Clubなどを活用できます。
そして、最初の滞在先として、ホームステイや学生寮などを学校経由で確保できます。
渡航直後に、相談できる場所と毎日通う場所があるだけで、最初の不安はかなり減ります。
特に、初めての海外生活で、英語力にも不安があり、現地に知り合いがいない方にとって、語学学校は単なる勉強の場所ではありません。最初の生活を支える場所になります。
ロンドンでYMSを始める方で、日本人スタッフがいる学校や、仕事探し前の準備に使える学校を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

4週間|英語に触れる生活を始める最低ライン
語学学校は、1週間から入学できる学校があります。ただ、YMSの最初に英語の感覚を身につけ、生活にも慣れるなら、最低でも4週間は確保したいところです。
正直に言うと、4週間だけで英語力が大きく伸びたと実感するのは難しいです。「思ったほど話せるようにならなかった」と感じる方も少なくありません。
それでも、4週間通う意味はあります。
毎日英語を聞く。授業で答える。分からないことを先生に聞く。クラスメイトと話す。日本で英語を使う機会が少なかった方にとって、この生活に入るだけでも、英語への抵抗感はかなり変わります。
4週間は、英語力を一気に伸ばす期間というより、英語を使う生活に体を慣らす期間です。
そのうえで、学校スタッフに相談できる、友人ができる、日本人ネットワークができる、最初のホームステイなどの滞在先を学校経由で確保できる。こうした点も、渡航直後には大きな支えになります。
予算にあまり余裕がない方や、ロンドンで早めに仕事探しを始めたい方にとっては、4週間だけ学校に通い、その間に英語の感覚と生活の足がかりを作る方法は現実的です。
ただし、4週間は本当にあっという間です。最初の1〜2週間は、時差、通学、授業、生活用品の準備、街の雰囲気に慣れるだけで過ぎていきます。英語を話すことに少し慣れた頃に卒業、という感覚になる方もいます。
だからこそ、4週間を選ぶ場合は、「短期間で英語力を伸ばし切る」と考えるより、英語を使う生活に入る最初の期間として考える方が自然です。
8週間|英語に慣れ始めたあとも学べる期間
8週間は、英語の勉強と現地生活の準備を、どちらも進めたい方におすすめです。
4週間の場合、学校生活に慣れ、英語を話すことに少し抵抗がなくなってきた頃に卒業になることがあります。8週間あると、その先の時間が残ります。
授業の流れに慣れる。先生の英語を聞き取る。クラスメイトと話す。分からないことを英語で質問する。最初は緊張していた英語でのやり取りが、少しずつ日常の一部になっていきます。
もちろん、8週間で英語が別人のように変わるわけではありません。それでも、4週間よりも英語に触れる時間は増えます。自分の苦手な部分にも気づきやすくなりますし、授業中に発言することへの抵抗感も少しずつ下がっていきます。
英語に慣れてきたタイミングで、家探しや仕事探しの準備にも進めます。
CV作成、面接練習、学校スタッフへの相談、友人作り、家探しの情報収集も、学校や街に少し慣れてから進める方が落ち着いて取り組めます。
滞在先の面でも、8週間は安心材料になります。
学校手配のホームステイや学生寮は、基本的に、語学学校に通っている期間内で手配します。
たとえば、学校に8週間通う場合、滞在先も8週間で手配できますし、最初の4週間だけホームステイを利用して、その後は現地でシェアハウスを探す方もいます。
ただ、4週間しか滞在先を確保していない場合、到着してすぐに次の住まい探しを始める必要があります。慣れない土地、慣れない英語で問い合わせをして、内見に行き、契約条件を確認する。これを渡航直後に進めるのは、思っている以上に負担があります。
8週間あれば、まず英語と生活に慣れ、その後で家探しにも進めます。
長期で学校に通いたいけれど、予算的にそこまで長くは難しい。そういう方にとって、8週間は現実的な落としどころになりやすい期間です。
12週間|英語初級・初海外の方に現実的な期間
英語初級、初めての海外生活、現地に知り合いがいない。
この3つがそろっている方には、12週間が現実的です。
12週間あると、英語の授業に慣れるだけで終わりません。聞く、話す、質問する、自分のことを説明する、分からないことを確認する。こうした英語でのやり取りを、学校生活の中で何度も経験できます。
YMSでは、英語の授業を受けるだけでなく、現地で自分の生活を進める力も必要です。
家探しの問い合わせをする。内見予約をする。銀行や携帯電話の手続きを進める。仕事探しの条件を確認する。面接で自分の経験を説明する。
英語力に不安がある方にとっては、こうした身の回りのことを自分の力で進められるようになることが大切です。
12週間通う方には、「仕事探しを焦りたくない」「まずは英語に慣れてから動きたい」「地方都市で英語環境を作りたい」という方も多いです。
特にロンドン以外の都市でYMSを始める場合、日本語での情報や仕事探しの選択肢はロンドンより少なくなります。英語で生活を進める場面が増えるため、短すぎる学校期間だと慌ただしくなりやすいです。
英語に自信がない方が、ロンドン以外の都市で落ち着いて生活を始めたいなら、12週間を目安にすると、英語にも生活にも慣れる時間を確保できます。
長期|英語力を本気で伸ばしたい方向け
YMSでは、半年、9か月、1年など、長期で語学学校に通う方もいます。
長期で通う方は、最初の生活に慣れるためというより、英語力そのものを伸ばすことを目的にしている方が多いです。
たとえば大学生の場合、休学してYMSで渡航し、1年間語学学校に通いながら、アルバイトで家賃や生活費を補うプランを選ぶ方もいます。学生ビザの長期留学とは違い、YMSでは働きながら英語を学べる点に魅力があります。
社会人の場合は、帰国後のキャリアを意識して、英語を話せるようになることを大きな目的にする方もいます。
長期で通う場合は、最初は一般英語で基礎を固め、その後、目的に合わせて学習内容を広げられます。ケンブリッジ英検FCE以上を目指す、ビジネス英語を学ぶ、IELTS対策をする、将来的なイギリスの大学院進学に備える。英語力を上げてから、現地の職場やオフィスワークに挑戦したい方にも、長期の学校期間は現実的な選択肢です。
ただし、長期で通う場合ほど、予算計画は慎重に立てる必要があります。
学費と滞在費を支払ったあとに、どれだけ生活費が残るのか。アルバイトを始めるまで、収入がなくても生活できるのか。学校に通いながら働く場合、授業と仕事のバランスを取れるのか。
ここを曖昧にしたまま長期プランを選ぶと、渡航後に苦しくなります。
長期プランは、英語力を伸ばす目的がはっきりしている方には強い選択肢です。反対に、「長く通えば安心」という理由だけで決めると、学費を払ったあとに生活費が足りなくなるリスクがあります。
英語をどこまで伸ばしたいのか。帰国後のキャリアにどうつなげたいのか。働き始める時期をいつにするのか。長期で学校に通う場合は、英語の目標と予算をセットで考えることが大切です。
英語力の目標から語学学校の期間を逆算したい方は、こちらの記事も参考にしてください

学校期間と滞在先はセットで考える
YMSで語学学校の期間を決めるときは、滞在先もセットで考える必要があります。
学校だけ4週間申し込んで、滞在先はあとで何とかする。学校だけ決めて、現地に着いてから家を探す。ホームステイは短くして、すぐにシェアハウスへ移る。
こうした進め方自体はできますが、初めての海外生活ではあまり簡単ではありません。
ロンドンであっても、最低4週間以上は学校手配のホームステイなど、最初の滞在先を確保しておきたいところです。ロンドンには日本語で探せる家探し情報もありますが、到着してすぐに良い部屋が見つかるとは限りません。
地方都市なら、さらに余裕を持たせると安心です。
地方都市では、日本語の家探し情報はほぼなく、SpareRoomなどを使って英語で問い合わせや内見予約を進める必要があります。慣れない街で、慣れない英語で家探しをするなら、最低でも8週間程度は学校手配の滞在先を確保しておくことをおすすめします。
地方都市の語学学校に通う方は、3か月以上学校に通い、その期間中ずっとホームステイを利用する方も多いです。
どの都市を選ぶ場合でも、家探しは学校に通っている間に始めることをおすすめします。学校スタッフに相談できる。クラスメイトに聞ける。すでに住んでいる留学生から情報をもらえる。学校に通っている間に動く方が、ひとりで探すよりも安心です。
CV添削やJob Clubを使うなら、4週間以上はほしい
学校によっては、Job Club、CV添削、面接練習、接客英語、ビジネス英語、バリスタコースなど、仕事探し前の準備に使えるサポートを用意しています。
ただし、学校が仕事を紹介してくれるわけではありません。
ここは誤解しない方がいいです。
語学学校のサポートは、仕事紹介ではなく、仕事探しを始める前の準備です。英文CVを整える。面接で聞かれやすい質問に答える練習をする。自分の経験を英語で説明できるようにする。接客で使う英語に慣れる。
Job Clubなどは、毎日開催されるものではありません。学校によって、月1回、月2回など開催頻度が決まっています。そのため、1〜2週間だけの短期ではタイミングが合わないこともあります。
最低4週間以上通えば、Job Clubの開催日やCV添削のタイミングに合わせやすくなります。8週間、12週間あれば、授業に慣れたうえで、CVや面接準備にも取り組めます。
仕事探しが不安な方は、学校を選ぶときに、英語の授業だけでなく、CV添削やJob Clubなどのサポート内容も確認しておきましょう。
予算計画を間違えると、学校に通った意味が薄くなる
語学学校は、長く通えば安心というものではありません。
英語力に不安がある方にとって、8週間や12週間、長期の学校期間は大きな助けになります。ですが、学校費用を払ったあとに生活費がほとんど残らないなら、そのプランは危険です。
渡航後に自分を守ってくれるのは、英語力とお金です。
少し強い言い方になりますが、無理なプランニングだけは避けるべきです。
エージェントのカウンセラーにすすめられたから、そのまま申し込む。長く通った方が安心そうだから、とりあえず長期にする。学校費用と滞在費を払ったあとの生活費を確認しないまま決める。
これは本当に危険です。
ビザ申請費用、片道の航空券代、留学保険、学校の学費、滞在費。そのすべてを支払ったあとに、当面の生活費が残っているかを必ず確認してください。
YMSでは、仕事がすぐに見つかるとは限りません。家探しに時間がかかることもあります。学習に集中したい場合は、学校期間中にアルバイトを入れすぎない方がいいです。
「学校に申し込んだはいいけれど、渡航後の生活費が足りない」
「お金が減るのが怖くて、英語の勉強どころではなくなった」
「予算が足りず、早期帰国を考えることになった」
こうなるのは、本当にもったいないです。
人によっては、語学学校に通うより、生活費を残した方がいいケースがあります。
だからこそ、学校期間は「おすすめだから」ではなく、英語力、予算、都市、滞在先、仕事探しの時期まで含めて決めるべきです。
よくある質問
4週間だけでも語学学校に通う意味はありますか?
あります。
ただし、4週間で英語力が大きく伸びると期待しすぎない方がいいです。4週間は、英語力を一気に伸ばす期間というより、新生活に慣れ、相談できる場所を作り、友人やネットワークを作る期間です。
英語に自信がない場合は何週間がおすすめですか?
英語初級、初海外、現地に知り合いがいない方なら、12週間はかなり現実的です。
学校によっては、12週間以上で長期割引が適用されます。週当たりの授業料単価が下がる学校が多いです。
家探し、仕事探し、身の回りの手続きを自分で進められるようにしたい方には、短すぎる学校期間はあまりおすすめしません。予算に余裕があるなら、8〜12週間以上を目安にすると、英語に慣れながら家探しや仕事探しの準備を進められます。
学校期間とホームステイ期間は同じにした方がいいですか?
基本的には、学校期間に合わせてホームステイなどの滞在先も確保しておく方が安心です。
ロンドンでも最低4週間以上、地方都市なら8週間程度は、学校手配の滞在先を確保しておきたいところです。学校に通っている間なら、家探しや仕事探しで困ったときに、学校スタッフやクラスメイトにも相談できます。
YMSの語学学校期間は、英語力と予算で決める
YMSで語学学校に何週間通うべきかに、ひとつの正解はありません。
英語に自信があり、現地にコネクションもあり、ロンドンで早めに仕事を探せる方なら、学校に通わない選択もあります。
生活の立ち上げが不安な方、相談できる場所がほしい方、最初の滞在先を確保したい方なら、4週間だけ学校に通うのも十分ありです。
初海外、英語初級、現地に知り合いがいない方は、8〜12週間以上を目安にしてください。英語に慣れる前に学校が終わってしまうと、家探しや仕事探しをひとりで進める負担が大きくなります。
英語力強化や資格、帰国後のキャリアを重視する方なら、半年以上の長期プランも選択肢になります。
ただし、学校への申し込み前、最後に必ず確認してほしいのは予算です。
学校に何週間通うかだけでなく、学費と滞在費を支払ったあとに、どれだけ生活費が残るのか。仕事が見つかるまで生活できるのか。家探しが長引いたときに対応できるのか。
ここまで含めて考えることが大切です。
アフィニティ留学は、1978年にイギリスで創業して以来、一人ひとりの状況に合わせた留学相談を大切にしてきました。無理に学校のお申し込みをすすめるのではなく、英語力、予算、渡航時期、最初の滞在方法まで伺いながら、現実的な選択肢を一緒に整理しています。
「自分の場合は、4週間でいいのか、12週間必要なのか」「学校に行くべきかどうかも迷っている」という方は、まずは気軽にご相談ください。
英語力、予算、都市、仕事探し、最初の滞在先まで含めて、無理のないYMSの始め方を一緒に考えていきましょう。
関連記事
YMS渡航前後の準備全体については、こちらの記事も参考にしてください。

YMSの最初の滞在先については、こちらの記事で詳しく解説しています。

YMSの仕事探しについては、こちらの記事も参考にしてください。

YMSの都市選びについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

